2019年11月23日・24日に名古屋学院大学にて開催された、日本理学療法教育学会・管理部門研究会に参加してきました。
今回は、その振り返りと雑感を記事にしたいと思います。
【雑感】日本理学療法教育学会
一言で言うとこのような感想を持ちました。
以下は、私が8年ほど前に作成し何度も使用し続けてきたスライドです。
私が8年ほど前からクリニカルクラークシップをはじめとした臨床実習についての課題に取り組んできた理由は、
というシンプルな動機でした。
その意味で、8年越しでこの課題意識の前提が揃ったことは大きな変化です。
理事の方々をはじめ、ずっと一緒に活動してきた諸先輩方のご苦労が体現されてきたことを実感し、感慨深く感じたことでもありました。
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以下、一日目の関連ツイート
【理学療法教育・管理学会】
養成校では、実習前後で学生を評価する事が必要となった。
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 23, 2019
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【理学療法教育・管理学会】
卒前と卒後教育とがバラバラの別物ではなく、一体的なものという教育観のパラダイムシフトへ。
↑
考えてみれば当たり前のことではあるけれど、10年近く前から私が抱いていた課題意識と一致した文言がこうして語られることは嬉しい。— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 23, 2019
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【理学療法教育・管理学会】
卒前・卒後教育とが一体となるための卒後キャリアラダー
これが分科学会と連携していくイメージのようだ。— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 23, 2019
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【理学療法教育・管理学会】
22分科学会・部門から代表者が集まり、理学療法教育情報ネットワークを作成。
ネットワークの活用をしながら、卒後キャリアラダーを構築。— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 23, 2019
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【理学療法教育・管理学会】
〈教育情報ネットワークに対する私見〉
ストラクチャーとしては凄く良い気がする。
どうやって動かしていくのか、これからが楽しみだ。もともと分科学会にした時の目的とは異なるように思うけれど、問題無し。
状況にうまくフィットさせた良案。— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 23, 2019
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【理学療法教育・管理学会】
〈教育情報ネットワークに対する私見〉
22もの分科学会・研究会や臨床現場と教育とをつなぐためには、slack等を活用した情報インフラを整備すると加速するのではないだろうか。大きなオンラインサロンのイメージ。
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 23, 2019
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【理学療法教育・管理学会】
昨年度よりも参加者数が増えた印象。
今後、教育・管理学会の重要性が増していく気がする。来年度は何か発表しようかなという気になってきました。
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 23, 2019
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以下、2日目関連ツイート
【理学療法教育情報ネットワーク】
イシュー無き情報共有ということ?
まずはサーベイということなら分かりますが、そう言われると手段の目的化のように聞こえてしまう。
その後どうする想定なのか?ストラクチャーが出来ただけ、ストラテジーは見えない、と今のところ聞こえる。
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 24, 2019https://platform.twitter.com/widgets.js
理学療法教育情報ネットワークについてのシンポジウムです。
『まずは情報を各分化学会の運営監事の皆様が集まり意見を聞きながら今後どうしていくのかを考えましょう』という説明のように聞こえたので、このようなツイートをしました。
【理学療法教育情報ネットワーク】
私は存在昨日初めて聞きましたが、私だけではなくかなりの人がその様です。
どこで議論され、どの様に議論されてきたのか知りたい。
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 24, 2019
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【理学療法教育情報ネットワーク】
ゆうゆうさんの現場からの率直な質問。
そこの説明から始めないと、何の話か参加者からは分かりにくい。— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 24, 2019
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【理学療法教育情報ネットワーク】
やっぱり、イシュー無きストラクチャーだったようだ。
議論に関与した人が説明しているのだろうか。だからダメ、というわけでは無いけれど方向性を最初から見失っている感がある。
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 24, 2019
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【理学療法教育情報ネットワーク】
『分科学会化したメリットもあれば、弊害もある。その課題解決のためにこのネットワークを設立したということだったはず』
という方も出てきたが、皆がそう思っている感じでは無い。『理学療法教育』という切り口で教育分科学会がまとめないとまとまらないのでは
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 24, 2019
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元々わかってたこと,結局分化学会になったデメリットが大きいってみんな言うてる.運営幹事も仕事増えて大変でしょ.学問やろうぜホンマに.場所がないなら技術でカバーしようぜ.これ「分化会にならなあかんかったからなってん」感がすごい.田平先生がぶっちゃけて超まともなこと言うてくれてる.
— よね (@yutayonemoto) November 24, 2019
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【理学療法教育情報ネットワーク】
運営幹事の方は大変、というのはよく分かります。
— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 24, 2019
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学会の連携と教育の連携がごちゃごちゃになってましたね. https://t.co/WxSQVVnHAL
— よね (@yutayonemoto) November 24, 2019
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まさに。
でも、『理学療法教育情報ネットワーク』という名称ならば、教育なのではないのかなと思いました。昨日の三宅先生の話でもそう言っていた気がしますが、座長の先生はそうでもないような⁈
教育学会の中でも意見が一致していないようにも思います。 https://t.co/0Jb7amROSE— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 24, 2019
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教育学会の運営に卒後教育バリバリやってる人はいないのか?学校に所属しての卒前教育をしており,それが専門だというアイデンティティがあるらしい人が,その他の専門部会(主に卒後教育と研究の役割がある)の人と意味・価値のある連携をどのように実践していくのか.形だけ作っても意味ないよね.
— よね (@yutayonemoto) November 24, 2019
https://platform.twitter.com/widgets.jsよねさんの至極真っ当なご意見。そして、卒後教育を担うべき我々臨床現場の管理者たちも、もっと教育を考えていく必要があるということ。臨床の管理者は教育のことをもっと勉強する必要がある。そうでないと相互理解は進まない(自戒を込めて)、と思いました。
その後、斎藤先生が講演内でも仰っていましたが、協会内や分科学会同士が一枚岩になっていないことが聴衆に伝わるシンポジウムでした。
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組織マネジメントの一般論として、
規模や複雑さに対応するために構造を分化して対応
全体最適のためには、分化した機能を統合(連携)するメカニズムが必要
と言われますが、
規模が大きくなり分科学会化してまだ間もない現在は、統合(連携)がうまく機能していないよね。
だから理学療法教育情報ネットワークというストラクチャーを作って、全体最適を志向しようという取り組みが始まりました。
でもまだうまくいっていません。これからです。
という状態なんだろうと思いました。
まさに、協会全体のマネジメントと、そのための戦略をスピード感をもって描き実行することが必要なんだろうと思います。
言うは易し行うは難しです。これ、めちゃくちゃ難しいと思いました。
私なりにできることを考えてみたいと思います。
追記
テクノロジーで学会や協会をイノベーションできる人材が今必要なんだろうと思いました。
テクノロジーに強くなって欲しいと50代以上の人に求めても正直難しいと思います。
協会理事にテクノロジーでイノベーションできる人が加わって欲しい。— 松山太士@理学療法士 MHSc MBA マネジメント (@taishimatsuyama) November 25, 2019
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と私なりの課題提起と解決策をツイートしたところ、「テクノロジーで介護医療現場の笑顔を一つでも増やす。」がミッションのITベンチャー企業カイテクのCOOでエンジニア/マーケターの理学療法士、小川さん @scall1111 より以下のツイートが。
めちゃめちゃ同意。
テックの活用で費用がどれだけ抑えれるか、試算したいくらい(T_T) https://t.co/iSR42w2lmf
— 小川 貴也@介護系ITスタートアップ/COO(エンジニア/マーケター/理学療法士) (@scall1111) November 25, 2019
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いいですね~!若手療法士には頼もしい方がいるじゃないですか。
COOでエンジニアでマーケターですよ。
こういう方にお願いした方が絶対早いはず。
他職種よりも平均年齢が若い理学療法士業界の特性を活かして、IT企業に勤める若手の力などを結集すればかなり短期間でテクノロジーでイノベート(テクノベート)できるように思います。
これを他職種や他学会に先んじるべく、スピード感をもって一気にやる。
他学会が教えを乞うようになるくらいに一気に勝ちに行く。多少失敗しても、いいじゃないですか。
@MITTI12101 さんからも、以下のツイートが。
個人的には、先程松山先生 @taishimatsuyama がツイートされていた内容ともリンクする話だと感じました。https://t.co/2XH9OZKFre https://t.co/WcFysKw7uf
— MITTI1210 (@MITTI12101) November 25, 2019
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引用先のM.Tamari先生のツイート。
他県士会から研修会のライブ配信について指南の依頼有り。自分の所属県士会には「研修会も特別研修会と教育研修会に大別し、教育研修会は全支部(合計6会場ほど)にライブ配信する仕組みにしてはどうか」と提案しているが、理事会まで届かずボツになる様相。他県士会で実現してもらうことになるのか。
— M.Tamari (@rsfmri22) November 25, 2019
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複数のサテライト会場を設けることで運営委員が不足するならば、シンプルに運営委員を増やせばいいと思うのだけれども。
ライブ配信を行える技術があって、協会もライブ配信で生涯学習ポイントを付与することを承認して、会員のニーズもあるのに、ボツになったら残念だなぁ。— M.Tamari (@rsfmri22) November 25, 2019
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担当理事にもうひと頑張りして頂いて、何とか押し込みたいと思っています。県士会傘下でありながら研修会の開催を共催し合う九州学術研修連合の設立ぐらいまでの大胆なイメージを持っているので笑
— M.Tamari (@rsfmri22) November 25, 2019
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このようなM.Tamari先生の前向きな提案がなぜボツになってしまうのはもったいないですね。
しかし、こういうことが色々なところで起こり得る(既に起きている)のかもしれません。
また、県士会によっての温度差はあるように思います。私の肌感覚では、若手が理事やに入っていない県士会と、20代30代が中核となって活躍している県士会とでは明確な差があります。
正直なところ、若手が中核で活躍している県士会の方が魅力的な活動が多いように私には映ります。
会員の過半数を占める20代30代に合わせた方法を真剣に考えないと、協会も県士会もまずいのではないかと・・・。
研修会はサテライト会場でライブ配信&アーカイブ化して会員には安価で提供できれば、協会や県士会・会員双方がWin&Winです。
e-learinigは徐々に進んできていますし、(私も受講しましたが)e-learningは現段階でもすこぶる評判が良いと思います。
また、協会からの情報発信も、公式ツイッターやfacebookの”中の人”も思い切ってITリテラシー&情報リテラシーの高い若手を登用する方向に舵を切っては如何でしょうか。中途半端はいけません。やるんならリスク覚悟で思い切ってそちら側に振り切った方が期待が持てます。
これらを実現するための財源は、理学療法学の雑誌を電子配信のみに変更して浮いたコストを確保。
ライブ配信での参加費は多少単価を安くしたとしても、参加人数を大幅に増やすことで売上を向上させる戦略で如何でしょうか。
(雑感その2へ続く・・・)