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マネジャーになった頃の私

 

リハビリテーション系大学院を修了した直後の2011年4月、私は部署長に昇格することになりました。この頃には、総勢70名超の部署となっていました。突如、大組織のマネジャーへと変化することが求められ、私の中で大きな不安と葛藤が生じました。

 

こんな大組織の部署長を務めるのは荷が重すぎるし、自分の能力で務まるのか不安だ。ようやく大学院も修了し臨床と研究に没頭できると思っていたのに・・・

 

 

マネジャーとしてキャリアを歩む覚悟を決めるまでには、いろいろな葛藤がありました。

 

自分から申し出て部署長になった訳ではないとはいえ、嫌なら断ればよかったはずだ。断らなかったということは、自分自身でやると決めたということ。中途半端な気持ちでやっていては皆に迷惑がかかる。覚悟を決めて前を向いて進むしか無いのでは?

 

でも、よく考えたら70名超のメンバーをマネジメントする仕事を経験した理学療法士は、全国で今までに何人いるのだろう?そんなに多くはいないはずだ。希少価値の高いレア人材になれるチャンスかもしれない。

 

まだ自分のキャリアは30年近くある。どうせやるなら、理学療法士というキャリアに加えて、マネジメントのスキルを習得すれば、人と違う独自のキャリアを歩むことができるかも?

 

 

こんなことを考えているうちに、マネジャーとしてのキャリアを前向きに考えるようになりました。

 

 

MBA院生だった頃の私

 

 

この頃は、医学書ではなくビジネス書を読む比率が大幅に増えていましたが、あるビジネス書籍がきっかけでMBAと呼ばれる大学院のことを知りました。

 

MBAは、研究論文を作成するアカデミックな大学院とは異なり、マネジャーや経営者としての実践的なスキルを学ぶ「マネジャー・経営者育成道場」のような場所だということに興味を持ちました。

 

体験クラスに行ってみたところ、それまで私が知っている世界とは全くの別世界がそこにはありました。ここで学べば間違いなく成長できる。そう考えて、経営大学院に飛び込むことにしました。

 

 

MBAのクラスは受け身の講義ではなく、全てディスカッション。予習に何十時間もかけて自分の思考を整理し当日のクラスに挑む、超実践型の「道場」でした。

 

ディスカッションの相手は、一流企業のビジネスマンや経営者、弁護士や公認会計士、公務員や大学職員などなど。バックグラウンドの全く異なる者同士でのディスカッションは、医療介護という狭い世界しか知らない私にとっては毎回衝撃的でした。

 

 

MBAで何を得たのか

 

 

先輩たちからは、「卒業する頃には、見える景色が変わる」と聞いていましたが、実際に卒業する頃には理学療法士として病院で仕事をしているだけでは決して見ることができなかった景色が、徐々に見えるようになってきた感覚を覚えました。

 

自分の能力不足を何度も痛感し、数え切れないほどの挫折経験を味わった3年間でもありました。

そんなハードなMBA生活を過ごしたおかげで、少しばかりタフになれたことと、リスクを恐れず行動することができるようになった気がします。

人間は、悩んだり挫折したりすることで強くなるということを実感しました。

 

マネジャーとなった頃の私は、トップダウンで物事を推し進めようとすることが多く、人を巻き込み納得して動いてもらうというスキルが乏しいことを痛感していました。

本来は、自ら動いて成果を出すだけではなく、部署内外の人たちにビジョンを示し、共感を得て、結果として動いてもらわないと成果を出すことはできなかったのです。

 

 

MBAでは、「あなたは人生を通して何がしたいのか?あなたの志は何か?」と3年間ずっと問われ続けました。

人はロジックだけでは動かない。志、情熱、人間力など、人の心を動かすスキルの大切さを深く学びましたが、今もなお修行中です。

 

 

職歴

 

 

職歴1:某公立急性期病院勤務

職歴2:某リハビリ専門病院・施設勤務

  現職 :社会医療法人財団新和会八千代病院勤務

 

役職:総合リハビリセンター課長(2010〜)

   技師長(2016〜)デイサービス彩 企画開設担当

   情報企画室長(2017〜)老健M&A担当

   介護事業部統括責任者(2018〜)

   老健PMI(Post Merger Integration)担当

 

 

学歴

 

 

某大学商学部経済学科を3年で中退

某理学療法士養成校 卒業

某大学 経営開発学部 編入→卒業

某リハビリテーション系大学院修了 保健学修士取得

某国内MBA大学院修了 経営学修士(専門職)/Master of Business Administration (MBA)取得

 

 

その他経歴(2011年以降)

2011年~     セラピストのためのクリニカルクラークシップ研究会 中部地区理事
2011年~2017年3月 安城地域リハビリネットワーク 代表
2014年〜2016年   愛知県理学療法士会 地域包括ケア推進委員会 委員
2016年〜      日本理学療法士協会 職能関連業務執行委員会(回復期における理学療法士活動指針モデル事業)委員
2017年〜      日本理学療法士協会 職能関連業務執行委員会(地域包括ケア病棟における理学療法士活動指針モデル事業)委員
2017年〜      全国病院経営管理学会 リハビリテーション専門委員会 副幹事
2018年1月〜     愛知県理学療法士会 協会指定管理者(職域別:地域包括ケア病棟) 世話人

 

著書・論文

 

・整形外科運動療法ナビゲーション 上肢 第1版(共著)(MEDICAL VIEW社)
・地域リハビリテーションにこだわる(共著)(文光堂)
・セラピスト教育のためのクリニカル・クラークシップのすすめ 第2版(共著)(三輪書店)
・同書 第3版※近日発刊予定(共著)(三輪書店)
・リハビリテーション職種のキャリア・デザイン(共著)(株式会社シービーアール)

・日常生活活動の安全面からみたTimed Up and Go テストの有用性:理学療法科学,Vol.30(2015)No.3 P.379-383

 

講演実績(抜粋)

 

 

2016年10月  地域包括ケア病棟における取り組みと課題および今後の展望(主催:愛知県理学療法士会)

2017年3月   地域包括ケア病棟働き方セミナー2017(主催:日本理学療法士協会)

2018年1月   日本理学療法士協会 職域別管理者中央研修(地域包括ケア病棟)

2018年6月  医療介護連携の観点から考える同時改定への対応(稲沢市在宅医療介護連携推進協議会)

2018年7月  リハ分野における部下・後輩マネジメントに悩んでいる人のためのセミナー ~MBAを取得した理学療法士が伝えるマネジメントのツールと考え方~(株式会社gene)

2018年8月  愛知県理学療法士会 職域別管理者ネットワーク研修(地域包括ケア病棟)

2018年8月  全国病院経営管理学会 リハビリテーション専門委員会研修会『ADL維持向上等体制加算と地域包括ケア病棟運営のコツ』

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理学療法士、MBA&保健学修士、医療介護マネジャー

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