以下は、私が約6年前(2013年)に書いた過去ブログ記事です。
MBA初年度、ちょうど
「組織行動とリーダーシップ」
という科目を受講中に書いた記事です。
現在も組織変革の難しさを感じながら足掻いていますが、状況の整理やモノの見方としては大切な内容だと改めて思いましたので、こちらのブログにも書いておこうと思います。
人間は習慣の奴隷である
人は、自己中心的に考える生き物である。
外部から色々と言われても、自らが必要だと感じなければ本当の意味では何も変わらない。
個人が大きな変化を成し遂げるためには、自分自身の内部から創発される動機が必ず必要となる。
こんな言葉がある。「人間は習慣の奴隷である。何人も、習慣という命令者には抵抗し得ない。だから、成功を願うものは、自分で良い習慣を作り、自らそれに従わなければならない。」
つまり、「人間の運命は習慣的に繰り返された意識的思考によって創り出される」という一種のインド哲学である。
そして、誰からも指摘をされず、失敗もない状態が長年続く環境は、習慣の奴隷を産み変化への抵抗が強くなりやすい。
変化の受け手個人の受け入れプロセス
→ハッとした・驚いた
→無視→否定(拒否)
→イライラ・怒り
→反発
→不安
→被害者意識
→落胆・あきらめ
→受け入れ
→覚悟
→行動
変化に対する受け手の抵抗の強さを決める要因
変化に対する受け手の抵抗の強さは、
-
-
- 過去の成功体験
- 自信
- 失敗体験の乏しさ
- 周囲からの指摘・フィードバック無し
-
等によって変化する。
変革時のリーダーは、これらの背景を理解した上で相手の反応を解釈しなければならない。
「受け入れ→覚悟→行動」のプロセスに入るまでに、程度は様々だが必ず抵抗のプロセスを経過する。
そうであれば、組織変革のリーダーは変化の受け手よりも一段上に立ち、どうしたらその人が「受け入れ→覚悟→行動」の段階へ行くことができるのかだけをひたすら考える必要がある。
相手と同じレベルで、
「なんであいつは何度言っても反発するばかりで変わらないんだ!」
となっていては、リーダーとしては未熟であると自覚したい。
どうしたら「受け入れ→覚悟→行動」の段階へと促すことができるのか
冒頭にも書いたとおり、
個人が大きな変化を成し遂げるためには自分自身の内部から創発される動機が必ず必要となる。
それには、変化の受け手自身が自らを客観視し「高い視点」「広い視点」「長期的視点」に立って考えることが必要である。
そうであるならば、リーダーの仕事はそれを促す役割を担うことである。
そのためには、相手のタイプや状況を分析しリードする方法を下記のように変化させる必要がある。
状況適応型リーダーシップのフレームワーク
1.指示型(ああだこうだ言う)
2.参加型(一緒に考えましょう)
3.目標達成型(この方向だ)
4.支援型(何かあったら言ってくれ)
1.2.と3.4.の違いは、「ノウハウがあるか無いか」
そして、1.3と2.4.の違いは「情か理論か」
つまり、これらは2条件のマトリックス構造の関係にある。
これらを使いこなしながら、相手の状況に合わせたリーダーシップが求められる。
また、時には自らが動くだけではなく周囲から気付きを与えるような環境を意図的に創り出すことが必要な場合もある。
まとめ
最近経験したこと、MBAで学んだこと、ネットで得た情報、を加味するとこのような理解となった。
しかし、頭で理解していても、実際にできるかどうかは別。
そんな、心に余裕のあるリーダー、徳のある人間になりたい。
mba-management
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