『360度評価は具体的にどんな内容でやっていますか?』
これに対する私の回答は、以下の通りです。
まずはじめに断っておきますが、私がやっているのは360度評価ではなく
『360度フィードバック』
です。
人事評価とは全く紐づけておらず、自分自身の振り返り・内省支援に活用するのみです。
定量評価
・臨床実践
・ビジョン
・目標達成志向
・業務遂行と管理
・戦略立案、問題分析、的確な判断
・変革の推進
・リーダーシップ
・コミュニケーションと組織活性化
・人材評価と人材育成
・教育、研究
の10の大項目と、それをさらに細分化した38の小項目を5段階評価で点数化しフィードバック
定性評価
・意欲、モチベーション
・管理能力
・専門職としての課題遂行
・コミュニケーション
の4項目について、
それぞれ『良いところ』『今後の課題』に分けてフリーコメントでフィードバック
総合評価
S:尊敬している。自分自身の目標の人物である。
A:尊敬している。仕事にやりがいを感じさせてくれる。
B:一緒に頑張れる。
C:学ぶ点はあるが物足りなさがある。
D:あまり期待していない。
E:早くこの上司から離れたい。
この3つについて、匿名でリスクフリーの状態を担保した上で記載してもらいます。
まとめ
特に最後の総合評価は受け手側としてはキツいかもしれませんが、これくらいのフィードバックを受け止める覚悟がなければ管理職という立場にはならない方が良いと(厳しいですけど…)説明しています。
私の場合、合計約90名(約100名ー育休中職員数)の職員から毎年フィードバックを受けています。
『自分が周囲からどのように見られているのか?』
について、定量・定性的にそこそこ客観性あるかたちで把握できますのでおススメです。
特に、定性評価である『フリーコメント』がめちゃくちゃ参考になります!何度も読み返しているので覚えていますから、普段から自分の行動を意識するようになります。
また、自分自身が『裸の王様』『老害』に陥ってしまうことを防ぐ効果もありますし、自分のやってきたことへの自信にもつながっています。
部下をお持ちの皆さんも、一度やってみませんか?
〜追記〜
@katzace さんより、以下のような質問を頂きました。
人事評価とは別なんですね。取り入れてみたいのですが、オープンなフォーマットなどはあるのでしょうか?
私の回答は…
一般的な人事考課表の項目を参考に、自分自身で作成することをオススメ致します。
『こうありたい』と思う人材像を網羅できるように項目を設定することで、自分自身がありたい姿に近づくためのツールとなります。
mba-management
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