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【雑感その1】2019日本理学療法教育学会・管理部門研究会

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2019年11月23日・24日に名古屋学院大学にて開催された、日本理学療法教育学会・管理部門研究会に参加してきました。
今回は、その振り返りと雑感を記事にしたいと思います。

【雑感】日本理学療法教育学会

松山
『卒前教育と卒後教育を一体的に考える』という前提がやっと揃うところまできた。でもまだその程度しか進んでいない。とりあえずの構造は作ったが、実現のための具体的戦略に乏しく実現にはまだ距離がある。(やっぱり協会の仕事は大変だな・・・)

一言で言うとこのような感想を持ちました。

以下は、私が8年ほど前に作成し何度も使用し続けてきたスライドです。

 

理学療法卒前卒後教育の関係

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私が8年ほど前からクリニカルクラークシップをはじめとした臨床実習についての課題に取り組んできた理由は、

松山
なぜ卒後教育と卒前教育とがこんなに乖離しているのか?
効率悪くない??

というシンプルな動機でした。

その意味で、8年越しでこの課題意識の前提が揃ったことは大きな変化です。
理事の方々をはじめ、ずっと一緒に活動してきた諸先輩方のご苦労が体現されてきたことを実感し、感慨深く感じたことでもありました。

以下、一日目の関連ツイート

 

以下、2日目関連ツイート

 

理学療法教育情報ネットワークについてのシンポジウムです。
『まずは情報を各分化学会の運営監事の皆様が集まり意見を聞きながら今後どうしていくのかを考えましょう』という説明のように聞こえたので、このようなツイートをしました。

よねさんの至極真っ当なご意見。そして、卒後教育を担うべき我々臨床現場の管理者たちも、もっと教育を考えていく必要があるということ。臨床の管理者は教育のことをもっと勉強する必要がある。そうでないと相互理解は進まない(自戒を込めて)、と思いました。

その後、斎藤先生が講演内でも仰っていましたが、協会内や分科学会同士が一枚岩になっていないことが聴衆に伝わるシンポジウムでした。

 

組織マネジメントの一般論として、

規模や複雑さに対応するために構造を分化して対応
全体最適のためには、分化した機能を統合(連携)するメカニズムが必要

機能分化と連携

 

と言われますが、

規模が大きくなり分科学会化してまだ間もない現在は、統合(連携)がうまく機能していないよね。

だから理学療法教育情報ネットワークというストラクチャーを作って、全体最適を志向しようという取り組みが始まりました。

でもまだうまくいっていません。これからです。

という状態なんだろうと思いました。

 

まさに、協会全体のマネジメントと、そのための戦略をスピード感をもって描き実行することが必要なんだろうと思います。

言うは易し行うは難しです。これ、めちゃくちゃ難しいと思いました。

私なりにできることを考えてみたいと思います。

 

追記


と私なりの課題提起と解決策をツイートしたところ、「テクノロジーで介護医療現場の笑顔を一つでも増やす。」がミッションのITベンチャー企業カイテクのCOOでエンジニア/マーケターの理学療法士、小川さん @scall1111 より以下のツイートが。

いいですね~!若手療法士には頼もしい方がいるじゃないですか。

COOエンジニアマーケターですよ。

こういう方にお願いした方が絶対早いはず。

他職種よりも平均年齢が若い理学療法士業界の特性を活かして、IT企業に勤める若手の力などを結集すればかなり短期間でテクノロジーでイノベート(テクノベート)できるように思います。

これを他職種や他学会に先んじるべく、スピード感をもって一気にやる。

他学会が教えを乞うようになるくらいに一気に勝ちに行く。多少失敗しても、いいじゃないですか。

松山
すいません。無責任なように聞こえるかもしれませんが、ある程度リスクを取らないとイノベーションは難しいように思います。

@MITTI12101 さんからも、以下のツイートが。

引用先のM.Tamari先生のツイート。

このようなM.Tamari先生の前向きな提案がなぜボツになってしまうのはもったいないですね。
しかし、こういうことが色々なところで起こり得る(既に起きている)のかもしれません。

また、県士会によっての温度差はあるように思います。私の肌感覚では、若手が理事やに入っていない県士会と、20代30代が中核となって活躍している県士会とでは明確な差があります。
正直なところ、若手が中核で活躍している県士会の方が魅力的な活動が多いように私には映ります。
会員の過半数を占める20代30代に合わせた方法を真剣に考えないと、協会も県士会もまずいのではないかと・・・。

研修会はサテライト会場でライブ配信&アーカイブ化して会員には安価で提供できれば、協会や県士会・会員双方がWin&Winです。
e-learinigは徐々に進んできていますし、(私も受講しましたが)e-learningは現段階でもすこぶる評判が良いと思います。

また、協会からの情報発信も、公式ツイッターやfacebookの”中の人”も思い切ってITリテラシー&情報リテラシーの高い若手を登用する方向に舵を切っては如何でしょうか。中途半端はいけません。やるんならリスク覚悟で思い切ってそちら側に振り切った方が期待が持てます。

これらを実現するための財源は、理学療法学の雑誌を電子配信のみに変更して浮いたコストを確保。
ライブ配信での参加費は多少単価を安くしたとしても、参加人数を大幅に増やすことで売上を向上させる戦略で如何でしょうか。

(雑感その2へ続く・・・)

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理学療法士、MBA&保健学修士、医療介護マネジャー

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